SNSプラットフォームのX(旧Twitter)に2011年から2014年にかけて投稿されたツイート(現ポスト)に含まれるt.coリンクが、本稿執筆現在無効になっている。いつごろからの現象かは不明だが、エンジニアでもあるユーザー、トム・コーツ氏が8月19日(米国時間)に「Twitterは現在、2014年以前に投稿されたすべてのメディアを削除した」とポストしたことで、一時X上が騒然となった。
実際には、t.coリンクを使わずに画像を添付したツイートの画像は表示される。例えば2012年11月にバラク・オバマ氏が大統領選に勝利した際のツイートの画像は表示される。
一方、2014年3月にエレン・デジェネレス氏がアカデミー賞授賞式で撮影し、リツイート(現リポスト)記録を更新したことで知られるツイートのセルフィー画像はt.coで添付されていたため、本稿執筆現在、t.coのテキストしか表示されない。
コーツ氏のツイートにつけられたコミュニティノート(旧Birdwatch)によると、デジェネレス氏のツイートの画像は表示はされないが、Xのサーバには残っており、削除はされていないという。
t.coは、Twitterが2010年から提供している独自の短縮URL。2011年から、ツイートおよびDMに含まれるURLはすべて自動的にt.coに変換されている。
米The Vergeは、この問題はTwitterが2016年に実施した「enhanced URL enrichment」に関する変更が原因ではないかと指摘した。
いずれにしても、「すべてのメディアが削除」されたわけではなく、少なくともXのサーバには残されているようだ。
Xはイーロン・マスク氏による昨年10月の買収後、大量のエンジニアが解雇されている。2月に発生したAPI関連のエラ−同様、今回の現象も何らかのシステム変更で発生したバグの可能性が高い。
本稿執筆現在、XあるいはマスクCTO(最高技術責任者)からのこの件に関するコメントはない。
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