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東急、「田園都市線」でクレカのタッチ乗車など実証実験へ “後払い”は24年春以降に

» 2023年08月21日 16時56分 公開
[ITmedia]

 東急電鉄は8月21日、渋谷と神奈川県の中央林間を結ぶ「田園都市線」でクレジットカードのタッチ機能およびQRコードを活用した乗車サービスの実証実験を30日から実施すると発表した。2024年春までには一部を除く東急線の全駅に対応改札機を設置する。

クレジットカードのタッチ機能を利用する場合の乗車イメージ
QRコードの場合はスマホ画面を手前の読取部にかざす

 30日の午前3時にオープンするWebサイト「Q SKIP」で「ワンデーパス」などのデジタルチケットを販売(要会員登録)。利用者は乗車当日にサイト上で「利用開始」ボタンを押し、入出場時に購入に使ったクレジットカードか、QRコードを専用改札機の読取部にかざすと通過できる仕組み。

 チケット購入にはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverが利用できる。ただしMastercardの場合はクレジットカードのタッチ機能での乗車はできない。

 実験には三井住友カードの公共交通向けソリューション「stera transit」(ステラトランジット)を用いた。一方、タッチ決済に対応したクレジットカードを使った後払いの乗車サービスについても24年春以降の実施に向けて検討を進めるとしている。

「Q SKIP」でのデジタルチケット購入イメージ
「Q SKIP」で販売するデジタルチケットと値段

 東急電鉄の各線では、すでに交通系ICカードが広く普及しているが、クレジットカードのタッチ決済やQRコードの活用により、沿線住民だけでなく訪日外国人などの利用も見込む。

専用改札機

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