緑をバックにした蓮の蕾。
白黒にしただけではいまひとつ花が背景に埋もれてしまう。だったら白黒にするなよ、という声が聞こえてくるけど、今回はより分かりやすい例ということで、花を際立たせるために、緑をぐっと弱めて……つまり緑色の部分を暗くぎゅっと締めてみた。
すると、花が浮いてくる。
人物の場合、オレンジ色を強めにのせてやると、肌が明るくなる。
ちなみに、モノクロ専用カメラ、あるいはモノクロフィルムを使って撮るときは、レンズにフィルタを付けることでこういうコントロールをするのだけど(富士フイルムのACROSはそのシミュレーションもしてくれる)、デジタルなら後からいじれるのである。
こだわりがある人はこだわればいいけど、特にない人はこうしてデジタルデータをいじって遊べばいいのだ。
白黒写真ってカラーから色を抜くだけじゃないってのを感じてもらえればいいかと思う。
あとは応用編。
例えばこれ。
2023年4月にソニーイメージングギャラリー銀座で開催された「わたしのともだち 〜写真家と愛しい存在の物語 〜 Part2」に参加させてもらったとき、出品したうちの猫の写真だ。
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