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またお前か 農水省が「5000兆円欲しい」風の素材配布 国産水産物の消費呼びかけで

» 2023年09月07日 20時13分 公開
[ITmedia]

 農林水産省は9月7日、国産水産物の消費を促進するキャンペーンを始めた。公式X(Twitter)で「#食べるぜニッポン!」というワードの画像素材を配布。料理の写真に合成し、ハッシュタグ「#食べるぜニッポン」を添えてSNSに投稿するよう呼び掛けている。なお、素材は過去にインターネットで話題になったジョーク「5000兆円欲しい!」とよく似た字体のものだ。

 農水省には、有志の若手職員によるSNSを使った情報発信プロジェクト「BUZZ MUFF」が存在する。同プロジェクトでは、YouTubeやXを活用したユニークな認知拡大施策を多数展開しており、今回のキャンペーンにも関与しているとみられる。

 公式XはSNSの話題をつかんだ取り組みに定評があり、過去には鮭の消費を促す呼びかけに特撮ドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の悪役を起用して話題になっていた。YouTubeでは「課長に論破された話」「マニアックすぎる職場で働く職員の叫び」など、YouTuberのような動画を公開。農水省による業務の理解促進や、国産食品の消費促進に向け活動している。

 国産の水産物を巡っては、福島第一原発の処理水放出を理由に中国が禁輸措置を取っている。今回のキャンペーンも、禁輸措置の影響を受けている漁業保護などの目的から、国内での消費を促すための取り組みとみられる。

農水省が投稿した画像の活用例。

 なお、Xは仕様上、特定の解像度以上だとPNG形式でダウンロードできないため、農水省の配布する素材を合成に使うには利用者側で透過処理を行う必要がある。

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