クラウドファンディング──ものづくりなど様々な「実現したいこと」を目指す事業者やクリエイターと、それを資金面で支援したい一般ユーザーをつなぐネットサービスだ。日本でもすっかり一般的になったが、実際にプロジェクトを実施するとどんな気持ちなのか。最近「kibidango」でプロジェクトを成功させたViXion(ヴィクシオン)と、運営会社きびだんごの担当者に話を聞いた。
ViXionは、眼鏡のレンズで知られるHOYAから2021年にスピンアウトしたスタートアップ。距離センサーで見ている物との距離をリアルタイムに計測し、両眼のレンズの膨らみを変えて焦点を合わせるウェアラブルデバイス「ViXion01」のプロジェクトをkibidangoと「GREEN FUNDING」で立ち上げ、支援期間を延長しながら、これまでに総額3億円を超える支援を集めている。
今回は、ViXionの南部誠一郎社長とkibidangoのシニアプロジェクトコーディネーターの青井一暁さんに、それぞれの立場から今回のクラウドファンディングを振り返ってもらった。
──クラファン開始の前日はほとんど寝られなかったと聞きました
南部氏:その後も眠れない日は続きましたが、前日はホントに眠れませんでした。
初日、無反応だったらどうしよう? と不安でいっぱいでした。(始まってみると)とにかく初速が出て安心しました。
──初日に120%達成しましたね。クラファン開始時から「蔦屋家電+」で体験できる形にしていたのは良い影響があったのではないですか?
南部氏:あれはありがたかったですね。ViXion01を体験していただいた皆さんの言葉をダイレクトに知ることができました。ほぼ毎週通っていて、蔦屋家電+のスタッフの方々には「あの社長また来たよ」と思われていたと思います(笑)。
中にはオープン前から待っていただいている方とか、「もう支援はしているんだけど体験したい」という方とかもいて、すごく熱量を感じました。あと、ご夫婦で来られる方も多くて、ご家族で検討していただいていることも伝わってきて、それもうれしかったです。
やはり一度体験していただくことに勝るものはなくて、各地で実施して、体験会の重要さがどんどん身に染みてきました。結局、この体験会を機にクラファンの支援期間の延長を決めることになりました。
──Vixion01といえば、独特のデザインも印象的です。体験された方々の反応はいかがでしたか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR