尾田栄一郎さんの大人気マンガ「ONE PIECE」(以下、ワンピース)がドラマシリーズになり、Netflixで配信が始まりました。有名マンガの実写化ということで、配信前はファンの間でも期待と不安が入り交じった声も見受けられましたが、ふたを開けてみれば配信開始から4日間で1850万再生、日本を含む93カ国でトップ10入りしています。
海外の批評サイトでも一般視聴者の評価のスコア平均が96%なので、かなり好調なスタートといえるでしょう。そして子どもの頃に原作を読んでいたボクの感想はといえば……メチャクチャ面白かったです! とにかく実写化のための原作の最適化が素晴らしいと思いました。
例えば、1話約60分×全8話という尺の中で原作を表現するためにはエピソードの取捨選択が必要です。このドラマは、その組み立てはもちろん、登場キャラクターの外見や性格を実写に合わせてしっかりチューニングしていて見事でした。その結果、キャラクターは原作ほどパワフルに感じられないかもしれませんが、実写の世界でキャラクターたちがリアリティをもって存在しているのです。
キャスティングも素晴らしかったです。ルフィ役のイニャキ・ゴドイさんをはじめ、全ての配役がドンピシャ。日本語吹き替えの声優陣も基本的にアニメ準拠なのでファンの人たちも違和感なく見られると思います。
それにしても、ワンピースの壮大な世界観がここまで海外ドラマにフィットするとは驚きでした。日本の人気マンガにはまだまだ日本以外を舞台にしたワールドワイドな世界観の作品が数多くあります。ワンピースの続編はもちろん、たくさんのマンガの良質な海外ドラマが生まれることに期待したいですね。
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