米Appleの新型スマートフォン「iPhone 15」の価格が最も安い国はどこか。ガジェットの国際価格の調査を行うWebサイト「Nukeni」は9月13日、そのような調査結果を発表した。各国の販売価格を日本円(13日時点)に換算したところ、128GBで最も安かったのは「中国」、256GBと512GBでは「米国」が1位となった。
128GBの安さランキングでは、1位「中国」で12万1273円に。2位「米国」は12万2092円、3位「日本」が12万4800円だった。256GBでは1位「米国」(13万6819円)、2位「日本」(13万9800円)、3位「中国」(14万1489円)。512GBのランキングでは、1位「米国」(16万6275円)、2位「日本」(16万9800円)、3位「香港」(17万6869円)だった。なお、米国は地域によって税率が異なるため、最も税が安い地域と高い地域の2カ所を算出している。
15 Plusのランキングは、128GB〜512GBのいずれも1位「米国」、2位「日本」という結果に。上位モデルに当たる「iPhone 15 Pro/Pro Max」の結果も、1位「米国」、2位「日本」となった。
逆に最も高額となったのは全てのモデルで「トルコ」が1位になった。iPhone 15(128GB)では27万3449円という結果になり、前モデル「iPhone 14(128GB)」から値上げ率を算出したところ、61.29%となった。
トルコの値上げ率が急上昇した理由についてNukeniha「これは通貨の変動によるもの」と分析。「iPhone 14」発表日頃と13日の為替レートを比較すると、値上げ率と為替の相関関係が確認できるという。
「例えば、値上げ率が最も高いトルコでは61%の価格上昇でしたが、米ドルに対して約48%トルコリラ安が進みました。値上げ率が9%で2番目に高かったノルウェーは、米ドルに対して約8%ノルウェークローネ安が進んでいます。反対に価格を維持した国や、価格が下がった国では対ドルで自国通貨の価値がほとんど変化しなかったか、上昇しています」(Nukeni)
なお、これはあくまで製品発表日頃の為替であり、Appleが製品価格を決めた正確な日付は不明なため、ある程度の誤差は出るとしている。
また、トルコの次にiPhone 15シリーズが高かったのはブラジルで、iPhone 15の価格は21万6937円だった。3位はハンガリーで16万6452円だったため、トルコ・ブラジルのみが20万円代の価格となった。
トルコ・ブラジルの価格が高い理由について、Nukeniは「トルコとブラジルは、ともにiPhoneに対して高い税が課しているため」と指摘する。
「トルコでは、50%の特別消費税(輸入ぜいたく品に対して課される税)と18%の付加価値税 (特別消費税を含む価格に対して課税)の合計68%以上課税されているといわれています。また、ブラジルでは8.37%の連邦税と14.78%の輸入税、18%の州税の合計約41%の税が課税されているようです」と、iPhone価格高騰の原因を説明した。
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