米Appleが販売を開始した、USB-C接続対応の「EarPods(USB-C)」(Model A3046)を試してみた。3.5mmイヤフォンプラグやLightningコネクタに対応したEarPodsの最新版。セミオープン型で、引き続きマイクも搭載している。価格は2780円。
早速開封する。デザインは従来のLightningコネクタモデルや、3.5mmヘッドフォンプラグモデルと同じ。パッケージもシンプルなものだ。ドライバーも引き続き10mmのペーパーコーンを使用している。
ダミーヘッドにEarPodsを装着してみた。USB-Cケーブルの長さは1.2mで、右耳ドライバーユニット近くにリモコンが装備されている。このリモコンにマイクが搭載されている。
iPad Pro 11インチモデル(第1世代)にEarPodsを接続してみた。コントロールセンターからオーディオデバイスを確認したところ、USBオーディオデバイス「EarPods」として認識され、問題なくオーディオ再生できる。周囲の音も聴こえるセミオープンタイプのため、こもりが無い自然な音質が楽しめる。
iPad Proで「システム情報」のUSBの項目を確認したところ「製品 ID:0x110b」と認識されていた。ファームウェアのバージョンは「26.81」。転送速度は最大12MbpsでUSB1.1仕様だと確認できる。
MacBook Air(M1、2020)にもEarPods(USB-C)を接続してみた。「Audio MIDI」設定で確認したところ、EarPodsは、16bit/44.1kHz〜24bit/48kHzに対応したDACを搭載していることが確認できた。
Apple Musicのロスレスオーディオは「ロスレス:最大解像度 24bit/48kHz」「ハイレゾロスレス:最大解像度 24bit/192kHz」のため、EarPods(USB-C)はロスレス再生に対応していることが分かる(なお、JEITAの基準では24bit/48KHzの再生能力はハイレゾ対応に該当する)
EarPods(USB-C)のマイクの仕様も確認してみた。モノラルで、16bit/44.1kHz〜24bit/48kHzの録音に対応している。つまり、EarPodsはモノラルのリニアPCM(24bit/48kHz)収録が可能となる。
なお、Apple Musicでロスレスオーディオを再生する場合は、メニューバーから「ミュージック」→「環境設定」を選択する。次に「再生」タブをクリックし「オーディオの品質」で「ロスレスオーディオ」を選択する。Apple Musicですでにダウンロードしてある場合は、その曲をいったん削除し、Apple Musicカタログから再ダウンロードすればロスレスデータとなる。
イヤフォンの再生能力を確認するため、トオンのiPhone用オーディオ測定アプリ「Audio Frequency Analyzer」を使用し、YouTubeにある「20Hz to 20kHz (Human Audio Spectrum)」を再生。1/3オクターブ・スケールで対数表示してみた。
低音域から中音域が持ち上がり、中高音域から高音域がさらに持ち上がるサウンド特性のようだ。音声を聞き取りやすい音作りになっている感じだ。EarPodsはビデオ会議用途で根強いファンがおり、ワイヤレスイヤフォンとは違う有線ならではの安定した接続がメリットといえる。
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