ストック画像サービスを提供する米Getty Imagesは9月25日(現地時間)、AI採用の画像生成ツール「Generative AI by Getty Images」を発表した。同社が擁する約5億点のストックコンテンツライブラリの一部を、米NVIDIAの生成AIモデルライブラリ「Picasso」の「Edify」モデルでトレーニングした。「商業的に安全」としている。
米OpenAIのDALL・E 3などと同様に、プロンプトに説明文を入力することで画像を生成できる。
「商用利用については完全に補償する」という。このツールでコンテンツを生成し、商用利用するユーザーは、Getty Imagesの標準ロイヤリティフリーライセンスを取得する。つまり、著作権訴訟から保護される。生成されたコンテンツは既存のGetty ImagesおよびiStockのライブラリに追加されることはない。
また、トレーニングに使われるコンテンツの制作者には、別途報酬を支払う。
Getty Imagesは発表文で、「企業が安全な生成AIコンテンツを利用できると同時に、コンテンツのトレーニングに貢献したクリエイターに報酬を与えるサービスを構築した」と語った。
このツールはAPIでも提供する。ユーザーは独自のデータを使ってツールをカスタマイズし、独自アプリとして公開することも可能だ(価格は未公表)。
Getty Imagesは1月、画像生成AIの開発を手掛ける英Stability AIが画像生成ツール「Stable Diffusion」の開発にGettyのコンテンツを無断で使ったとして提訴した。
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