米Microsoftは10月3日(現地時間)、生成AIチャットの「Bingチャット」と「Bing Image Creator」で、米OpenAIの文章から画像を生成するAI「DALL・E 3」を無料で利用できるようにしたと発表した。
DALL・E 3は、OpenAIが9月20日にリリースしたばかりの生成AI。同社の有料サービス「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Enterprise」でも10月中に利用可能になる見込みだが、Microsoftが一足先に無料での提供を開始した。
Image Creatorは、Microsoftが4月6日にリリースした画像生成ツール。これまでは「DALL・E 2」を採用していた。なお、Bingチャットでは3月21日からDALL・E 2の画像生成が可能だった。
DALL・E 3は、先代よりも細かいプロンプトに対応でき、より写実的な画像を生成できる。Bingチャットでは対話により、画像を改善していくことも可能だ。
例えば以下は「浜辺を走る白馬の絵を描いてください。」というプロンプトの結果だ。写実的ではあるが、走っているのは白馬ではなく、男性になってしまった。
これに対し、「白馬というのは人間ではなく、馬のことです。走っているのを馬に変えてください。」と指示した結果、ほぼ望み通りの画像が生成された。
Image Creatorで生成されたすべての画像には、C2PA仕様に準拠した目には見えない電子透かしが含まれる。この透かしには作成日時などが含まれている。
また、OpenAIがDALL・Eに安全ツールを組み込んでいるので、著名人の画像や暴力やヘイトスピーチ、違法行為などを含む画像の生成を命じるとブロックされる。
本稿筆者の環境では、ChromeブラウザのBingチャットとImage CreatorでもDALL・E 3が利用できるようになっている。
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