突然ですが、ボクは高橋陽一さんの漫画「キャプテン翼」(以下、キャプ翼)が大好きです。この10月から、TVアニメ第4作(2018〜19年放送)の続編「キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編」の放送が始まりました。今回はこのアニメについて全力プレゼンしていきたいと思います。
キャプ翼は、サッカーが日本ではまだメジャースポーツではなかった1980年代に週刊「少年ジャンプ」で連載を始めたサッカーマンガです。サッカー大好き少年・大空翼がライバルたちと死闘を繰り広げながら世界一を目指して成長していく物語で、当時のボクは、ド迫力でリアル(?)なサッカーの描写に夢中になりました。漫画家になった今でも“心のバイブル”として敬愛する作品の1つです。
キャプ翼は過去にも何度かアニメ化されていて、そのたびに異なるアプローチをされて賛否両論ありました。しかし今回は、時代背景が現代になっている点を除き、基本的には原作マンガを忠実になぞっています。翼君と石崎君がスマホで話したりするので、(昔からファンはともかく)若い人が見ても違和感はないでしょう。
特にボクが好きな部分は、おバカ表現(ほめ言葉)のさじ加減のうまさ。子どもの頃にはリアルに感じていた部分も、サッカーがメジャーになり国際試合を見る機会も増えた現代では、ちょっと滑稽に見えてしまう部分がどうしても出てきます。
アニメ第4作と続編の今作では、そうした部分をあえて原作より誇張して表現することで、絶妙な“ツッコミ待ち状態”を作り出します。第4作では巨漢プレイヤーが動くとロボットみたいな音がしたり、GKがパンチングで地面を割ったり……今作でもすでに必殺シュートを打つときに地面をえぐっていたりして、大人もテレビの前でツッコミを入れながらワイワイ楽しめる作品に仕上がっています。
また、登場キャラクターは翼くんを筆頭に基本的にポジティブで健全な作品ですから、そのさわやかさも大きな魅力。新作アニメではその辺がしっかり描かれているのも個人的には好印象です。
アニメはテレビ東京など6局で放送中。日曜日の午後5時30分からと親子で見やすい時間帯なので、たくさんの子どもたちに見てほしいと思います(テレビ東京の場合)。「Amazon Prime Video」や「dアニメストア」など、各種サブスクでも配信しています。
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