ガートナージャパンは10月12日、「生成AIのハイプ・サイクル」2023年版を公開した。大規模言語モデル(LLM)やプロンプトエンジニアリングといった技術は「過度な期待のピーク」にあると指摘。一方でオープンソースのLLMやマルチモーダル(画像や言語など複数の入力ソースを扱える)な生成AIなどは黎明期にあるとした。
中でも「生成AIに対応したアプリケーション」や、大量のデータでトレーニングし、さまざまなタスクに適応可能な「ファウンデーション・モデル」(基盤モデル)、AIの信頼性を高めリスクに対応する取り組み「AI TRiSM」については「10年以内に組織に大きなインパクトを及ぼすと予測される」(同社)とコメント。
ファウンデーション・モデルとAI TRiSMについては普及のめども示した。前者は「2027年までに、ファウンデーション・モデルは自然言語処理 (NLP)のユースケースの60%を支えるようになる」と予測。後者は「2〜5年以内に主流の採用に達する」とした。
ハイプ・サイクルは、実用化の可能性や市場の期待、企業の採用状況などを基に、新しいテクノロジーの評価や普及時期を図示したもの。メディアの報道などによって、「過度な期待」がふくらむ時期や、それが急速にしぼむ「幻滅期」など5つの段階がある。
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