西村博之(ひろゆき)さんの声を再現したAI合成音声“AIひろゆき”などで知られるCoeFont(東京都港区)は10月26日、Windows向けボイスチェンジャーアプリ「CoeFontボイスチェンジャー」の正式版をリリースした。これまで提供していたβ版では変換できる音声の種類が3種類だったが、正式版では10種類に。声優・森川智之さんの声を基にした音声も追加する。
CoeFontボイスチェンジャーは無料版と月額300円の有料版を提供。無料版では全9種類の音声を、有料版ではそれらに加えて森川さんの声を基にした音声「カネル」を利用できる。まずはWindows版のみ提供するが、近日中にMac版も公開予定。
CoeFontは、ユーザーが自分の声を合成音声化して販売できるプラットフォーム「CoeFont」を運営している。カネルは同プラットフォーム上でも利用でき、テキストを読み上げさせることも可能。森川さんの声に限らず、CoeFontやCoeFontボイスチェンジャーの収益は、一部を声の持ち主に還元する。
「生成AIの急速な普及により、声優の声が無断でAI音声化され、非公式な形で使用・拡散されている事例が増加してる。しかし、現在の法制度では、声の権利保護や利用規制に限界があり、声優の方々は自分の声が不正に利用されることを止めることができず、さらには利用の対価を得られていない。当社では、CoeFontのプラットフォームで取り組んできた収益還元の仕組みを、CoeFontボイスチェンジャーでも行っていく」(CoeFont社)
今後は、CoeFont上で提供している音声についても、声の持ち主から許可が得られ次第、CoeFontボイスチェンジャーでの利用を可能にしていく方針。
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