ソフトバンクは10月31日、「国内最大級」(同社)の生成AI開発用計算基盤の稼働を始めたと発表した。新設したAI子会社「SB Intuitions」とともに活用し、2024年内に3500億パラメーターの国産LLMの構築を目指す。大学や研究機関、企業などに提供する計画もあるという。
計算基盤は、AI向けスーパーコンピュータ「NVIDIA DGX SuperPOD」と、AIソフトウェアスイート「NVIDIA AI Enterprise」、NVIDIAのネットワーキングで構成された大規模クラスタで、「国内最大級の計算基盤」という。伊藤忠テクノソリューションズの協力を得て構築を進めた。
「ソフトバンクが日本語のデータセットを活用した高品質な国産LLMを開発することで、日本の商習慣や文化に適した生成AIサービスの提供を実現する」としている。
まずソフトバンクとSB Intuitionsで段階的に利用しながら、2023年度中に投資と構築を終え、早期に大学や研究機関、企業などに提供する予定という。
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