パルコは、実際のモデル撮影は行わず、生成AIを駆使して制作したファッション広告を公開した。ホリデーシーズンのキャンペーンに活用する。
グラフィックの他、動画、音楽、ナレーションまで、全て生成AIで作成した。グラフィックは、ピンクとグリーンの幻想的な世界に実在しないAIモデルがたたずむというもので、ファッション性やアート性に加え、実際に撮影したかのようなリアリティーを持たせた。「全て生成AI技術で制作したと分かった時の驚きを追求した」という。
ムービーでは複数の生成AIを使用。グラフィックに登場したAIモデルたちを取り巻く空間がどんどん広がり、不思議な世界が現れる。ナレーションには、パルコ社員を含む複数の女性からサンプリングした声を使っている。
9月に渋谷パルコで開催したAI作品展「NFFT2023 Generative AI x Fashion展」を主催した木之村美穂さん(STUDIO DOG代表)をクリエイティブディレクターに迎え、クリエイターとして米国で活躍するAi-Editorial-Christian Guernelli(クリスチャン グエネルリ)さんを日本企業で初めて起用した。
パルコは「新しい才能を見いだし起用するのと同様、まだ前例のない新しい技術をいち早く取り入れることも企業としての存在価値。画像生成AIはやがて一般的になるかもしれないが、2023年時点でアートやファッションをテーマに最先端の技術、トップクラスのクリエイターと組んで、キャンペーン広告を制作したらどのようなものができあがるか、チャレンジングな試み」としている。
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