名古屋鉄道、トヨタシステムズなど4社は、踏切を通る人やクルマの画像をAIで解析し、危険と判断すれば列車の乗務員に異常を知らせるシステムについて実証実験を終え、11月10日から本格運用を始めると発表した。
従来の踏切異常検知システムは、踏切内に物体が存在しているかを検知しているのに対して、AI監視システムは、踏切内だけでなく踏切の周囲も含め、映像に映っている人やクルマなどがどのように動いているかを検出・解析し、異常検知の精度を高めたという。システムが危険と判断した場合、連動した表示装置で列車の乗務員に通知することで、事故発生を防ぐ。
名古屋鉄道瀬戸線の新瀬戸2号踏切(愛知県瀬戸市西追分町)で運用をスタート。2023年度内に稼働予定数10カ所の踏切で稼働を始める予定だ。
踏切は人やクルマが列車と接触する恐れがあるため「鉄道の弱点」と言われているという。全国で年間200件程度の踏切事故が発生し、死傷者は100人を超えていることに加え、その都度列車の運休が起きるため社会的な影響も大きい。
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