NTT(持ち株会社)は11月8日、重度身体障害者に残存しているわずかな筋の動きをメタバースへの操作命令につなげるための入力インタフェースを開発したと発表した。
筋のわずかな動きを筋電センサー(sEMG:surface ElectroMyoGraphy sensor)で計測。視線入力と組み合わせてアバターへの操作命令に変換し、DJパフォーマンスを実現するシステムを構築した。また、ゲーム内キャラクターの操作に筋電センサーの計測結果を反映させ、左右移動やジャンプなどのゲームプレイも可能にしたという。
重度身体障害者は、自宅や施設など限られた空間の中で過ごすことが多く、外部との交流や社会参画が極めて困難という。同社は2024年度には、この技術を障害の程度に合わせて利用できるようにし、メタバース空間やロボットを介したリアル空間でよりスムーズなコミュニケーション実現を目指す。
同技術を利用したアバター操作やゲーム操作は、11月14日に開幕する「NTT R&D FORUM 2023 - IOWN ACCELERATION」で展示する。
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