ITmedia NEWS > 社会とIT >

NTTと通信3社がSNSで激論 NTT広報室「KDDIもソフトバンクも公社時代の資産受け継いでいる」(2/2 ページ)

» 2023年11月17日 15時00分 公開
[山川晶之ITmedia]
前のページへ 1|2       

NTTは広報室の公式アカウントで反論

 NTT側はこうしたSNS上での議論に沈黙を貫いていたが、17日にNTT広報室のX公式アカウントが三木谷氏のポストを引用する形で反論。「『税金で整備した光ファイバー網を持つNTTの完全民営化は愚策』説の勘違い」「保有資産は最終的には株主に帰属するのでこの主張はナンセンスな話です」と、強めの文体で投稿。

 続けて「KDDが電電公社から分離した際、電電公社の資産を引き継いでいますが、KDD法を廃止して完全民営化した際も、そのまま資産を保有して事業をやっています」「ソフトバンクも元々の母体である日本テレコムが国鉄から分割された際、国鉄の通信資産を受け継いでいますが、そのまま事業をやっています。JRは民営化後でも線路はJRの保有のままです」と、KDDIとソフトバンクも公社時代のインフラ資産を受け継いでいると指摘している。

 あわせて「そもそも光ファイバーはほぼ全て公社ではなく民営化後に敷設しています」としており、3社が指摘している「国民の血税で作った唯一無二の光ファイバー網」は誤りであると主張している。

 17日午後3時時点で、3名によるNTT広報室への反論はないものの、LINEヤフー代表取締役会長の川邊健太郎氏が「盛り上がって参りました!」とポスト。「大企業同士が、X上で議論する」「日本に住む人、皆んなが使う通信インフラについての事であるから、なおさら公開でやる意義は深い!」とした他、KDDIとソフトバンクが公社時代の資産を引き継いでいるというNTTの指摘に「『オマエモナァー』と言ってます! 2ちゃんか、ここは!?」と反応している。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.