米OpenAIは11月29日(現地時間)、サム・アルトマン氏のCEO復帰と米Microsoftを議決権のないオブザーバーとして取締役会に迎えることを正式に発表した。
MicrosoftはOpenAIの主要な投資家であり、非営利取締役会が管理する営利団体の株式の49%を保有している。今回の解任劇では、Microsoftのサティア・ナデラCEOが取締役会(当時)とアルトマン氏の間の調整役の1人となっていた。なお、オブザーバーとして、Microsoftの誰が参加するのかは発表されていない。
アルトマン氏解任の際、暫定CEOに指名されたミラ・ムラティ氏はCTO(最高技術責任者)に復帰する。
解任劇後に取締役を外れた元チーフサイエンティストのイリヤ・サツケバー氏の新たな肩書は未定だが、アルトマン氏は「イリヤは今後取締役を務めることはないが、われわれは協力関係を継続したいと考えており、彼がOpenAIでの仕事をどのように継続できるかについて話し合っている」としている。
アルトマン氏解任直後に取締役を辞任したグレッグ・ブロックマン社長はこの発表直後にアルトマン氏とムラティ氏と一緒の写真に「共に構築していく」と添えてXにポストした。
取締役会は現在、ブレット・テイラー会長、ラリー・サマーズ氏、アダム・ディアンジェロ氏の3人で、追加のメンバーについてはまだ発表されていない。
アルトマン氏は全社向けのメッセージとして「世界最高のチームである皆さんと一緒に有益なAGIを構築するという世界最高のミッションを達成することを非常に楽しみにしている」と語った。
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