電子部品大手アルプスアルパイン(東京都大田区)の車載電装機器に関する営業秘密を不正に持ち出したとして、警視庁公安部は12月5日、不正競争防止法違反(営業秘密領得)容疑で、中国籍の会社員、張天文容疑者(32)=宇都宮市石井町=を逮捕した。公安部は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、アルプスアルパインの宮城県内にある事業所に勤務していた2017年4月〜21年11月、同社のサーバにアクセスして、車載電装機器に関する営業秘密のデータを不正に持ち出したとしている。
公安部によると、張容疑者は営業秘密へのアクセス権限を付与されており、サーバから自身の社用パソコンにデータを移した上、HDDに複製していたという。
張容疑者は21年11月にアルプスアルパインを退職した後、すぐに国内の大手自動車メーカーに転職。22年3月、アルプスアルパイン側から警視庁に相談があり公安部の捜査で流出が発覚した。中国を含む国外へのデータ流出については、「捜査中」としている。
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