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投票箱が自宅前に来る 立会人は“遠隔ロボ” KDDI、つくば市と実証実験

» 2024年01月15日 16時40分 公開
[ITmedia]

 KDDIは1月23日から、有権者が事前予約した日時に、投票箱を搭載した車両が自宅前まで来る「オンデマンド型移動期日前投票所」を使った模擬投票の実証を、茨城県つくば市で行うと発表した。立会人の役割の一部を「遠隔立会ロボット」に担わせることで省人化・省スペース化も図る。

画像 ニュースリリースより
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 有権者がスマートフォンや電話で事前予約した日時に、投票箱を搭載した車両で自宅前に訪れることで、移動が困難な人でも期日前投票が簡単にできるサービス。自宅前に駐車スペースがない場合は、移動投票所を駐車した最寄りの公共施設などへの移動を支援する送迎サービスもあわせて提供する。

 各予約者の予約日時と自宅の位置情報を基に設定された効率的なルートを巡回することで、予約者数を最大化することで効率化。予約者は車両の位置情報をリアルタイムに確認できる。

 投票箱を搭載した車両の車中で、従来の投票方式と同様に投票用紙に必要事項を記入して投票する。車いすのままでも乗車でき、単独で移動が難しい場合は介助者が乗車することもできる。

 立会人として遠隔立会ロボット(分身ロボット「OriHime」)を設置。市役所にいる職員が遠隔から立ち会う。1人で同時に複数カ所の立会が可能になり、市役所職員の業務負担軽減にもつながるとしている。ただ今回は、市役所職員が現場にも立ち会い、不正防止効果や有権者の心理負担などを比較検証する。

 東京海上日動、KDDI、スパイラルが内閣府から受託した「公職選挙におけるオンデマンド型移動期日前投票所の実現に向けた技術的検証」の一環として、「スーパーシティ型国家戦略特区」であるつくば市で実験を行う。

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