JAXAは1月22日、小型月着陸実証機「SLIM」に関する記者会見を1月25日の午後2時から行い、その成果を発表すると明らかにした。YouTubeでライブ配信も行う。
SLIMは、月へのピンポイント着陸を目指した小型軽量の探査機。2023年9月にH-IIAロケットで打ち上げられ、20日の午前0時20分ごろに月面への軟着陸に成功したとみられる。
しかし、直後に太陽電池による発電ができていないことが明らかになり、JAXAは内蔵バッテリーで動いている間に多くのデータの取得しようと努力していた。22日には、「たくさんのデータが取得できた」とX(旧Twitter)に投稿。着陸降下中や月面で取得した技術データ、画像データが含まれていたとしており、その成果に期待がかかる。
またJAXAはSLIMに搭載していた小型プローブ「LEV-1」からの電波を受信できていて、着陸直前に予定通り分離に成功したとみられている。LEV-1は月表面を“ジャンプ”しながら自律移動し、データを地球へ送信する観測機。一緒に搭載された「LEV-2」こと「Sora-Q」が撮影した画像を中継して地球に届ける役割も持つ。
これらの小型プローブが計画通りに動作していれば、着陸したSLIMやその周辺の状況も分かりそうだ。なおJAXAは22日、SLIMの太陽電池は西を向いているとして、今後太陽光が西から当たるようになれば復旧の可能性があると明らかにしている。
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