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JAXA、「SLIM」から「たくさんのデータ」取得に成功 復旧の可能性にも言及

» 2024年01月22日 15時03分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は1月22日、月に軟着陸した小型実証機「SLIM」から「たくさんのデータが取得できたことを確認した」と公表した。SLIMの公式X(旧Twitter)アカウントが明らかにした。復旧の可能性についても触れている。

小型月着陸実証機「SLIM」のイメージ

 これによると「着陸後、電源OFFするまでの間に、着陸降下中や月面で取得した技術データや画像データの地上への送信を完了できました。現在、そのデータの詳細な解析を行っています。プロジェクトチームとしてはたくさんのデータが取得できたことを確認し、ほっとするとともにワクワクしはじめています」という。JAXAは得られたデータを解析し、週内にも記者会見を開催する考えだ。

 20日の午前0時ごろから月への着陸に挑戦したSLIMは、0時20分前後に月面へ着陸。その後もテレメトリデータを正常に発信していたため、軟着陸に成功したとみられる。

 しかし、直後に太陽電池による発電ができていないことが明らかになり、内蔵バッテリーで動作する数時間のうちに、探査機にストアされているデータをどれだけ取得できるかに注目が集まっていた。

 またSLIMの太陽電池は西を向いていることも分かった。このため「今後月面で太陽光が西から当たるようになれば、発電の可能性があると考えており、現在復旧へ向けて準備を進めています」としている。

JAXAが19日の午後11時から実施したYouTubeでのライブ中継。着陸直後に同時視聴数が25万を超えた

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