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再発した「高校出願システムからGmailに届かない」問題 出願期間スタート後にまた

» 2024年01月25日 09時43分 公開
[岡田有花ITmedia]

 神奈川県の公立高校入試のインターネット出願システムで、「@gmail.com」ドメインのアドレスにシステムからのメールが届かない問題が、1月24日に再発した。

 19日に「解消した」と発表していた問題だが、肝心の出願期間がスタートした24日に“再発”した形だ。

画像 県の告知

 県の24日の発表によると、「@gmail.com」のアドレスだけを登録している受験生に、出願システムからのメールが遅れたり、届かない不具合が発生しているという。原因は「調査中」としている。今後の対策は追って発表する。

システムの設定や対策が不十分?

 同システムをめぐっては、多くの受験生が事前登録を行った1月9日から「@gmail.comのアドレスにメールが届かない」という問い合わせが相次いだ。県は19日に障害解消を発表していたが、結果的に対策は不十分だったようだ。

 問題の詳しい原因は明かされていないが、ネット上では、システム構築時の設定や認証・セキュリティ対策が不十分だった可能性が指摘されている。

画像 県が受験生に告知している、各アドレス向け受信対策

 加えて、受験生がキャリアメールで登録した場合、システムからのメールが、迷惑メールやなりすましメールに分類され、迷惑メールフォルダに入ったり、なりすましメールとして受信を拒否されたりする可能性がある問題も発覚している。

 県は17日以降、受験生に対して、以下3つのメールアドレス(ドメイン)を受信可能にするよう求めている。

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