米Epic Gamesは1月25日(現地時間)、米AppleがEUのDMA対策を発表した後、EU圏内で年内にiOS版Epic Games Storeを立ち上げ、そこでiOS版「フォートナイト」アプリの提供を開始するとXで発表した。
iOS版フォートナイトは2020年8月、アプリストア外でのアイテム購入機能を追加したことでApp Storeの規約を破り、App Store(とGoogle Playストア)から削除された。
Appleは25日、欧州でApp Store以外のWebサイトからのアプリ購入を可能にすると発表した。Epic Game StoreのiOS版立ち上げはこれを受けたものだ。
Appleは、App Store外で公開されるゲームについてもAppleによる「Notarization」(日本では「公証」)を開発者に義務付け、これによりプラットフォームの整合性とユーザーの保護を確認するとしている。
また、こうしたアプリについても、17%(小規模開発者の場合は10%)の手数料を徴収し、さらに年間100万回以上インストールされる人気アプリについては、年間インストールごとに0.50ユーロ(約80円)を徴収する。フォートナイトは最後の条件の対象になる可能性が高い。
Epicのティム・スウィーニーCEOはAppleの発表についてXに長文ポストを投稿し、「悪質なコンプライアンスの新たな事例」と批判し、0.50ユーロの徴収を「ジャンク手数料」と呼んだ。
「EpicはAppleによる公証とマルウェアスキャンを常に支持してきたが、Appleがこのプロセスを悪用して競争を損ない、関与しない取引にApple税を課すことを強く拒否する」とスウィーニー氏は語った。
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