米Appleは1月25日(現地時間)、ゲームストリーミングアプリのApp Storeでの提供をグローバルで可能にするオプションを提供すると発表した。これまでは、米MicrosoftのXbox Cloudや米NVIDIAのGeForce NOWなどのゲームストリーミングサービスは、iOSではSafariブラウザでのみ利用可能だった。
Appleは同日、欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)を順守するためのアプリ開発者向け変更も発表した。そちらの影響を受けるのはEU圏内でアプリを提供する開発者とユーザーのみだが、ゲームストリーミングアプリのオプションはグローバルなものだ。
ゲームストリーミングとは、ゲームをダウンロードせずに、サーバ上のカタログにある多数のゲームを専用アプリあるいはWebアプリを使ってプレイできるようにするサービスだ。
今回の改定で、開発者はカタログのすべてのゲームをプレイできる単体アプリをApp Storeで提供できるようになる。
Appleは2020年、米Epic Gamesとの係争中に「App Store Reviewガイドライン」を改定したが、ゲームストリーミングアプリをApp Storeに登録するには、アプリカタログの各ゲームを単体アプリとして提出することとAppleによるレビューを義務付けたため、MicrosoftやNVIDIAは、iOSではWebアプリでの提供を選択した。
新オプションではまた、アプリ内のゲーム、ミニアプリ、チャットボットなどを発見しやすくする新機能を追加し、チャットボットのサブスクリプションなどの個別のアプリ内購入のサポートにも対応する。
Appleは「App Store上のアプリで利用できる各体験は、App Storeのガイドラインに準拠する必要がある」としている。
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