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» 2020年09月14日 14時11分 公開

AppleのApp Storeガイドライン改定でiOS端末でのゲームストリーミングが可能に

Appleが、アプリストアへのアプリ登録のガイドラインを改定した。この改定で、「ストリーミングゲームは、すべてのガイドラインに準拠する限り許可される」という条項が追加された。だが、ガイドラインはストリーミングのメリットを損なうとMicrosoftはメディアに語った。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは9月11日(現地時間)、アプリストアにアプリを登録する開発者向けのガイドライン「App Store Reviewガイドライン」を改定したと発表した。本稿執筆現在、英語版は既に新版になっている。

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 発表文で改定部分をすべて明記している。米Epicとの係争に関連する条項がより明確になった他、この改定でこれまで登録できなかったゲームストリーミング用アプリも登録できる可能性が出てきた。

 ゲームストリーミングとは、ゲームをダウンロードせずに、サーバ上のゲームを専用アプリあるいはWebアプリを使ってプレイできるようにするサービス。既に米Googleの「Stadia」米NVIDIAの「GeForce NOW」などが運営されている他、米Microsoftも「Project xCloud」のサービスのAndroid版を15日に提供開始の予定だ。

 これらのサービスは今の所、iOSおよびiPadOSには対応していない。構造的に、従来のApp Store Reviewガイドラインに準拠できなかったためだ。

 11日の改定で、「第4条 デザイン」に新たに4.9項として「ストリーミングゲーム」の条項が追加された。この項で「ストリーミングゲームは、すべてのガイドラインに準拠する限り許可される」と明記した。ガイドラインは、StadiaアプリやxCloudアプリを「カタログアプリ」と位置づけ、「ストリーミングゲームサービスはApp Storeでカタログアプリを提供し、ユーザーがサービスにサインアップしてApp Storeでゲームを見つけられるようにする。カタログアプリに含まれるすべてのゲームは、個々のApp Store製品ページにリンクする必要がある」となっている。

 また、3.1.2(a)項で、「ゲームストリーミングのサブスクリプションで提供されるゲームは、App Storeから直接ダウンロードする必要があり、加入者による重複支払いを回避するよう設計する必要があり、加入者以外のユーザーに不利益を与えないように設計しなければならない」とある。

 つまり、他のプラットフォームでのように、カタログアプリ内で新しいゲームを手軽にプレイするのではなく、カタログアプリ内でプレイできるゲームを別途App Storeからダウンロードする必要がある。

 Microsoftはこの改定について米The Vergeに対し、「これはユーザーにとって使いやすいとは言えない。ゲーマーは映画や楽曲と同じように、1つのアプリ内から直接ゲームにアクセスできるべきだ」というコメントを送った。

 Appleは動画ストリーミングサービスのNetflixのアプリや、音楽ストリーミングサービスSpotifyのアプリでは、個々にコンテンツを別途ダウンロードさせるようなことはしていない。

 この他の改定としては、「提出後」に「バグ修正の提出」という項が追加され、ガイドライン違反によりバグ修正が遅れることはなくなったとしている。

 また、アプリ内購入以外の購入方法を認めるケースを紹介した。その中で、「複数のプラットフォームにまたがって動作するアプリは、ユーザーが他のプラットフォーム上のアプリあるいはWebサイトで取得したコンテンツ、サブスクリプション、または機能にアクセスでいる場合がある。これらのアイテムは、アプリ内のアプリ内購入としても利用できる(3.1.3(b))と説明している。

 すべてのガイドライン変更の差分は発表文で確認できる。

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