米Microsoftが1月30日(現地時間)に発表した第2四半期(2023年10月〜12月期)の決算は、売上高は前年同期比17.6%増の620億2000万ドル、純利益は33.1%増の218億7000万ドル(1株当たり2ドル93セント)だった。「Copilot」などのAI統合を進めたクラウド部門が順調だった。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は611億2000万ドル、1株当たりの純利益は2ドル78セント)を上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で「われわれは、AIについて語ることから、AIを大規模に適用することに移行した。技術スタックのあらゆる層にAIを導入することで新たな顧客を獲得し、あらゆる分野で新たなメリットと生産性の向上を促進している」と語った。
部門別では、Azureやサーバー製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は20%増の258億8000万ドルだった。「Azureとその他のクラウドサービス」の売上高が30%増と好調だった。これには「AIサービスからの6ポイントの寄与が含まれる」という。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、13%増の192億5000万ドルだった。企業向け「Microsoft 365」の導入シート数が9%増と好調だった。LinkedInの売上高は9%増。Microsoftは同四半期にLinkedInの人員削減を行った。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、19%増の168億9000万ドルだった。Microsoftは同四半期にActivision Blizzardの買収を完了した。この影響でXboxのコンテンツとサービスの売上高は61%増となった。ただし、統合などのコストにより、この買収によって4億4000万ドルの営業損失が生じた。
メーカー向けWindows OEMは11%増と好調だったが、Surfaceシリーズなどのオリジナルハードウェアの売上高は、同四半期にSurfaceの新モデルを発売したにもかかわらず、9%減だった。
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