米Microsoftは10月13日(現地時間)、昨年1月に発表した米Activision Blizzardの買収を完了したと発表した。Microsoft Gaming CEOのフィル・スペンサー氏は発表文で、「Activision BlizzardとそのチームをXboxに正式に迎え」、「1つのチームとして学び、革新し、より多くの人々にゲームの喜びとコミュニティをもたらすという約束を果たし続ける」と述べた。
Activision Blizzardのボビー・コティックCEOは、移行を支援するため年末まで留任すると公開書簡で語った。
買収総額687億ドルのこの買収は、2016年の262億ドルのLinkedIn買収を上回る、Microsoftにとって過去最大の取引だ。
この取引に対しては、米連邦取引委員会(FTC)、欧州連合(EU)の欧州委員会、英政府競争規制当局の競争・市場庁(CMA)などが阻止しようとしたが、欧州委員会は5月に承認し、CMAも10月13日に承認した。FTCはまだ承認しておらず、買収完了を阻止する仮差止命令を棄却された後、控訴中だ。
CMAはこの買収を承認する発表文で、MicrosoftがCMAの懸念に対処したため、「クラウドゲーム市場での囲い込みはせず、英国のクラウドゲームユーザーに競争力のある価格とサービスを提供し続けることができる」と語った。Microsoftは8月、Activisionの15年間のクラウドストリーミング権を仏Ubisoftに譲渡した。
Microsoftは、Activision Blizzardのゲームの多くを「Xbox Game Pass」に追加していく計画だ。また、Activision Blizzardが保有する、モバイルゲームを含むゲームスタジオもXbox Game Studiosに統合される。
この取引を実現させるために、Microsoftは任天堂やソニーと「コール オブ デューティ」を各社プラットフォームでプレイできるようにする契約を結んでいる。
スペンサー氏は発表文で「Activision、Blizzard、Kingのゲームを愛する何百万ものファンの皆様に、今日という日がプレイするのに最適な日であることを知っていただきたい。(中略)Xbox、PlayStation、Nintendo、PC、モバイルのいずれでプレイしても大歓迎だ。たとえお気に入りのシリーズをプレイする場所がXboxでなくても歓迎する。なぜなら、全員がプレーすれば全員が勝つからだ」と語った。
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