米連邦取引委員会(FTC)は12月8日(現地時間)、米Microsoftによる米Activision Blizzard買収を阻止しようとしていると発表した。Microsoftがこの買収で、ゲーム業界の競争相手を抑圧できるとして提訴する。
FTCは声明文で、Microsoftは2020年の米ZeniMax Mediaの買収後、幾つかの人気タイトルをMicrosoft独占にしたことを、競争抑圧の記録として示した。
「Activisionのブロックバスターフランチャイズを握ることで、Microsoftは価格設定を操作したり、競合向けのゲームの品質を低下させたり、コンテンツへのアクセスの条件や提供時期を変更したりする手段と動機の両方を持つことになる」とFTCは主張する。
Microsoftは687億ドルでのこの買収発表当初から、規制当局によるこうした懸念は予想しており、2月には「コール オブ デューティ」およびその他の人気のあるActivision Blizzardのタイトルをソニーのプレイステーションで引き続き利用できるようにすると確約した。また、6日には10年間は任天堂にも提供し続けると発表した。
Microsoftの法務責任者、ブラッド・スミス氏はFTCの発表を受け、「われわれはActivision Blizzardの買収が競争を拡大し、ゲーマーとゲーム開発者により多くの機会をもたらすと信じている」「この訴訟には強い自信を持っており、法定でそれを提示する機会を歓迎する」とツイートした。
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