米Microsoftは8月21日(現地時間)、昨年1月に発表した米Activision Blizzardの買収計画の修正案を発表した。Activisionが今後15年間に発売するゲームソフトについて、これを配信する権利を仏ゲーム大手のUbisoftに譲渡するというもの。
これにより、Microsoftは該当するゲームを自社のクラウドゲームサービスXbox Cloud Gamingで独占配信できなくなる。
この買収によるゲーム市場の独占を懸念し、買収を差し止めている英規制当局の競争・市場庁(CMA)からの承認獲得が狙いだ。
買収が完了した場合、Microsoftは競合サービス上のActivision Blizzardのゲームのライセンス条件を独占的に管理することもできなくなる。Ubisoftは、EU圏外でのActivision Blizzardのゲームのストリーミング権を管理することになり、Xbox Cloud Gamingに含まれるタイトルをMicrosoftにライセンス供与することになる。
CMAはMicrosoftが提出したこの再構築された新たな契約について、調査を開始すると発表した。新たな契約条件は「以前の提案とは大きく異なり」「ゲーマーは多様な方法でActivisionのゲームにアクセスできるようなる」ことを認めつつも「これは(買収への)青信号ではない。CMAは第三者の意見も踏まえ、新たな契約の市場競争への影響を慎重かつ客観的に評価していく」と語った。
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