人工衛星の開発と運用を行うQPS研究所(福岡市中央区)は2月1日、昨年12月に打ち上げた小型SAR(合成開口レーダー)衛星「ツクヨミ-I」の高精細モード(分解能46cm)で取得した地表の画像を公開した。
SARは、電波を利用して地表の画像を得るレーダー。雲や火山の噴煙なども透過し、昼夜を問わず観測できるのが特徴だ。
今回、公開したのは、福岡市や函館市、オーストラリアのシドニーを撮影したもので、衛星の試験/調整中に確認できたデータ。福岡市とシドニーの天気は曇りだった。
QPS研究所は、九州大学の小型人工衛星開発の技術をベースに2005年に設立した宇宙ベンチャー。将来的に、軌道の異なる小型SAR衛星を32機運用する計画で、実現すれば平均10分間隔で準リアルタイムの地球観測データを取得できるとしている。
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