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JAXA、「SLIM」の運用を再開 太陽光パネルに再び光差す 「トイプードル」と呼ばれる岩を撮影

» 2024年01月29日 10時08分 公開
[ITmedia]

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は1月29日、小型月着陸実証機「SLIM」の運用を再開したと発表した。28日夜に通信の確立に成功した。

JAXAがX(旧Twitter)で公開した画像。トイプードルと呼ばれる岩をマルチバンド分光カメラで撮影したもの(出典はJAXA)
SLIMの電力が回復した場合に備え、JAXAは観測対象の岩に相対的な大きさがイメージできるような愛称をつけていた

 さっそくマルチバンド分光カメラ(MBC)を使った観測を始め、無事に10バンド観測のファーストライトまで取得した。観測したのは、SLIM近くにある通称「トイプードル」と呼ばれる観測対象の岩だ。

 SLIMは今月20日未明に月面への着陸を試み、トラブルに見舞われながらも軟着陸に成功。しかし太陽電池による発電ができていないことが分かり、数時間後に運用を停止していた。

 着陸直前に切り離したLEV-2(SORA-Q)が撮影したSLIMの写真などから、太陽電池パネルは西を向いていることは明らかになっていた。このためJAXAは「月面が夕方になれば運用を再開できる可能性がある」として、通信の確立を試みていた。

LEV-2(SORA-Q)が撮影した画像には逆立ちした状態のSLIMが映っていた

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