宇宙輸送サービスの事業化を目指すスペースワン(東京都港区)は1月26日、独自の小型ロケット「カイロスロケット」の初号機を3月9日に打ち上げると発表した。当初は22年の打ち上げを予定していたが、コロナ禍の影響で延期していた。
予定時刻は午前11時〜正午ごろ。和歌山県串本町に建設した専用の射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。
「民間が自ら開発したロケットに実用衛星を載せて、民間が設置した射場から打ち上げるという、わが国初の取り組み」(株主のIHIエアロスペース)という。
カイロスロケットは全高18m、約23tの固体燃料ロケット。商業サービスとして、契約から打ち上げまでの“世界最短”や、打ち上げの“世界最高頻度”を目指すスペースワンが、ギリシャ神話に登場する時間の神「カイロス」から命名した。
スペースワンは、キヤノン電子やIHIエアロスペース、清水建設などが出資して2018年に設立。小型の専用ロケットと射場でコストを下げ、打ち上げ頻度を上げる戦略で小型衛星などを運ぶ輸送サービスの事業化を目指している。
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