バンダイナムコグループは11月16日、テレビアニメ「機動戦士ガンダムUC」に登場する「宇宙世紀憲章」を実際に月に設置するプロジェクトを始めた。宇宙スタートアップのispace(東京都中央区)が2024年に予定している民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の月着陸船に搭載する計画だ。
作中のような石碑ではなく、東北大学の金属材料研究所 笠田研究室が協力して特殊合金プレート(アルミ添加型ハイマンガンスチール)を作成した。放射線が降りそそぐ月の劣悪な環境下でも長期間劣化しないことを目指している。
プレートには条文の代わりに公募による「未来に向けたメッセージ」を刻む。募集期間は18日の午後11時59分まで(メッセージは50文字まで)。将来、月でプレートを見つけた人類が、思わず笑顔になるようなメッセージを中心に選ぶという。
今回のプロジェクトは、バンダイナムコグループが2021年に立ち上げた「ガンダムオープンイノベーション」(GOI)の一環。GOIは、ガンダムの時代背景「宇宙世紀」を現代社会に捉え直し、人口問題や環境問題の解決に向けた新しい発想や技術を募集するというもので、ispaceや東北大学も協力企業・団体の「GOI採択パートナー」となっている。
動く実物大ガンダムは大阪へ? 吉村知事「ぜひ万博で見たい」
ガンダムメタバース、3Dデータの漏えいを確認 「クライアントファイル内のデータが外部から解析」
民間初の月面着陸「達成できないと確定」 アイスペース株はストップ安売り気配
日本ベンチャーの月着陸船、月面に衝突か
JAXAの「変形する月面ロボット」 タカラトミー開発協力の背景に「アイソボット」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR