バンダイナムコグループは10月6日、東京・新宿で開催したイベントで、横浜の動く実物大ガンダムの経過報告と、大阪・関西万博の「ガンダムパビリオン(仮)」の名称発表などを行った。壇上には大阪府の吉村洋文知事も駆けつけ「ガンダムを万博で見たい」と熱烈なラブコールを送った。
横浜の山下ふ頭にある動く実物大ガンダムは、アニメ「機動戦士ガンダム」の放送40周年となる2020年12月に公開し、これまでの854日間で約130万人が来場(いずれも10月5日時点)。テクニカルディレクターを務める石井啓範さんによると、「起動実験」(デモンストレーション)の回数は7811回に及んだという。
公開は当初22年3月までの計画だったが、コロナ禍の影響を鑑み1年延長し、現在は24年3月31日までの予定となっている。ただし、終了後に実物大ガンダムをどうするかはまだ明らかにしていない。
バンダイナムコグループでCGO(チーフガンダムオフィサー)を務める藤原孝史さんは、大阪・関西万博のパビリオンを「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」と紹介し、同時にパビリオンの外観イメージとキービジュアルを公開した。
さらに動く実物大ガンダムについて「あと半年で展示を終了する。その後の展開についても検討を進めている」とし、結果は大阪・関西万博のパビリオン内で発表すると明らかにした。
仮に実物大ガンダムが大阪で「起動実験」を披露するなら、全高18m、約25tのガンダム本体に加え、その体がすっぽり入るほど巨大な「G-CAREER」も運ばなければならない。準備期間は、横浜での展示が終了する24年3月末から、大阪・関西万博が始まる25年4月までの約1年となる。
困難を想定してか、吉村知事の「ガンダムを万博で見たい。ぜひ実物大を万博で見たいなぁと楽しみにしている」というラブコールに直接は応えなかった藤原さん。しかし「我々の思いもそこにあるので、しっかり準備していきたい」と話した。
「おそらく皆さん、ここからいろんなことを想像されると思いますけど、それを超えていけるようにしたい」(藤原さん)
イベントのライブ配信を見ていたファンからは「こんだけ言うんだから裏で決まってるってことでいいんか」「ガンダムに会えますように」「ミャクミャクのプラモデルほしい」といった声が上がっていた。
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