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GAFAMならぬ「GAFA“L”」目指すローソン、KDDIが4971億円でTOBへ 三菱商事との共同経営に(2/3 ページ)

» 2024年02月06日 23時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

ローソンを25年支えた三菱商事の悩み

 KDDIは2019年にローソンと資本業務提携を締結。同社の発行済株式の2.1%を取得しており、KDDIのポイントプログラムを「Ponta」に統合したりと、サービスレベルでの連携を進めてきた。KDDI代表取締役社長CEOの高橋誠氏によると、今回のTOBは、2023年5月に三菱商事から提案があり、そこから検討をスタートしたものという。

KDDI代表取締役社長CEOの高橋誠氏(高ははしごだか)

 そこには三菱商事が抱える課題感もあったようだ。「2000年に三菱商事がローソンに出資参画し、そこから25年にわたって見てきた」「時代の流れの速さのなかで、異業種が参入してきた時に、三菱商事としてローソンの価値にアドオンできる部分があるのかと。われわれ三菱商事の上流から流している食品デリバリーなどいろいろアドオンしてきたが、これ以上追加でサポートできることがあるのか悩んでいた。その中で、一体新しいコンビニの形ってなんだろうという思いがあった」と、三菱商事 代表取締役社長の中西勝也氏は語る。

三菱商事 代表取締役社長の中西勝也氏

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