米Metaは2月6日(現地時間)、Instagram、Facebook、Threads上に投稿されたAI生成画像を検出してラベルをつける取り組みについて発表した。
Metaの画像生成ツール「Emu」で生成された画像には既にAIラベルをつけているが、今後はGoogle、OpenAI、Microsoft、Adobe、Midjourney、Shutterstockなどのツールで生成された画像にもラベル付けしていく計画だ。
国際問題担当プレジデントのニック・クレッグ氏は発表文で「人間によるコンテンツと合成コンテンツの差があいまいになるにつれ、人々は境界がどこにあるのか知りたがるようになっている」と語った。
この機能はまだ構築中で、ラベルは向こう数カ月中にMetaがサポートしているすべての言語で適用される見込みという。2024年には、米大統領選を含む大規模な選挙が世界で実施される。
まずはAI生成画像にラベルをつけることから始めるが、将来的には音声と動画のラベリングも実施したいとしている。これらのコンテンツは「公衆を実質的に欺く危険性が特に高い」とクレッグ氏。
Metaはこのラベリング技術を業界全体で使えるよう技術標準として推進している。この標準が採用されれば、Metaのプラットフォーム以外でもAI生成コンテンツ識別が可能になるだろう。業界にはIPTCやC2PAなど、デジタルメディアにメタデータを埋め込むことでコンテンツの情報を開示する技術仕様は既にあるが、これらのマーカーは目には見えない。
「われわれはPAIなどのフォーラムを通じて他の企業と協力して共通の標準とガードレールを開発し続ける」。
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