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小さくて軽くてかわいいから正義──レトロ画質も楽しいトイデジカメ「Pieni M」荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/7 ページ)

» 2024年03月29日 12時17分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 今までのはどうだった? というと、モニターもファインダーもなかったのである。その分もっと小さかった。

向かって左がPieni II。右が新しいPieni M。ほんのちょっとボディが大きくなった(手にしてみるとほぼ誤算なんだけど)
裏面。向かって左がモニター付きのPieni M。右がモニターなしのPieni II。

 ぱっと見ると、クラシックさではモニターなしの方がそれっぽいのし光学ファインダーがついてるじゃん、と思うかもしれないが……覗いてみると分かるけど、ほぼファインダーの仕事はしません。

 単に穴が空いているだけならまだいいのですが、中の透明な樹脂がじゃまをして対象物がちゃんと見えないのです。

PIeni IIのファインダーギミックを覗くとこんななのです。思い切り歪んでるのでほぼ役に立たないのだった。

 CP+ 2024で尋ねたら「何がどう写っているか分からないのがいいんですよ」と。

 わははは。なるほど。いつもの感じで頭の中で構図を考えて撮ると、それがずれてたりして、これはいっそ考えないで感じるままに撮るべきなんだなと。

Pieni IIで撮った1枚。思いきり構図がずれてて面白い。

 で、今回のPieni Mは「モニターが付いていて構図を確認できるのが画期的」なのだ。

 というわけでここからはPieni Mの話。

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