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小さくて軽くてかわいいから正義──レトロ画質も楽しいトイデジカメ「Pieni M」荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/7 ページ)

» 2024年03月29日 12時17分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 モニターが付いた分、前モデルよりちょっとだけ大きくなったが、手にしてみると、そんなのは誤差。何しろ本体のみで約23g。吹けば飛ぶ軽さである。

 画素数は122万画素。1220万じゃなくて120万。画像サイズでいうと1280×960ピクセル。

 モニターは0.92型で1.2万画素と粗いのだけど不便は感じないというか何が映ってるか分かればOkだ。

小さなボディに小さなモニターが特徴。ボタンは2つだけだ

 そんなクラシックトイカメラなので機能はものすごくシンプル。何しろ日時設定機能すらないのだ。

 バッテリーは内蔵のリチウムイオン充電池で端子はUSB Type-C。だからその辺のケーブルと充電器やモバイルバッテリーで充電できる。簡単。

 メディアはmicroSDカード。

側面にmicroSDカードスロット。反対側にUSB Type-C端子がある

 microSDはSDHCまでの対応なので最高で32GB。まあその辺の安いカードをつっこめばOk。122万画素なので1枚あたりのサイズは小さい(200KB未満)からいくらでも撮れる感じだ。

 本体のボタンは3つだけ。

 シャッターボタンは電源ボタン兼用で、長押しすると電源が入る。

 後はシャッターを押すのみ。音は全然しないので撮れたかどうかは画面で確認すること。

 上のボタン(MODE)は押すたびに静止画→動画→再生と切り替わる。

 動画もちゃんと音声付きで撮れるのである。解像度は1280×720ピクセルだから一応HDだ。手ブレ補正なんかはもちろんなし。だから歩きながら撮ると楽しく揺れる。

動画から切り出したものその1。すごく懐かしい画質だ。初期のデジタルビデオって感じ
動画から切り出したものその2。ブレた瞬間も昔のビデオっぽい

 そうだなあ、解像度こそ1280×720ピクセルだけれども、撮った感じとしては「ものすごく懐かしい」画。初期の動画デジカメで撮ったような、あるいは2000年頃にどっと出てきたトイコンデジで撮ったような画質だ。

 なんだか楽しいぞ。下手なオールドコンデジとか、スマホのビンテージ風加工アプリより、ずっとリアルにレトロだ。

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