DLsite、Visa・Mastercardのクレカ利用を一時停止 期間については「回答を控える」【追記あり】

[山川晶之，ITmedia]

　エイシス（東京都千代田区）は4月3日、同社が運営する同人、PCゲーム、電子書籍のダウンロード販売サイト「DLsite」において、クレジットカードブランド「Visa」「Mastercard」の利用を一時的に停止すると発表した。

エイシスが掲載した案内

　3日午後6時以降から停止しており、JCBやAmerican Express、あるいはその他決済手段での支払いを推奨している。また、DLsiteだけでなく、同社のクリエイター支援サービス「Ci-en」などでも同様の状況となっている。

　DLsiteを巡っては、3月26日にクレジットカードブランドから表現に関する要請を受け、成人向け作品などで本来の表現が行えなくなるとし、対策として「一部語句の伏字化対応」と「特定語句を含むタグに関しての新規表現への置き換え」を行うとしていた。

3月26日にDLsiteやCi-enに登録しているクリエイターに対して案内した告知（刺激の強い単語が並ぶが、変更前後が分かるように加工せず記載している）

　置き換えリストには「ロリ」→「ひよこ」、「ロリババア」→「ひよこババア」、「獣姦」→「動物なかよし」などが含まれており、その語句のインパクトからX（Twitter）でトレンド入りする事態に。27日には反響を受け、「ひよこ」→「つるぺた」、「ひよこババア」→「つるぺたババア」、「動物なかよし」→「畜えち」にそれぞれ変更すると案内していた。

ひよこには、他社のサービスやブランドに対して与える影響があるとの指摘が多くあった。そのためか27日には変更後の語句を一部置き換えている

　なお、エイシスのグループ会社でDLsiteのマーケティングなどを手掛けるviviONに対し、一時停止する期間や停止理由、26日に案内した新規表現への置き換えとの関連性について確認したものの「回答を差し控える」とのコメントにとどまった。

4月4日午後10時追記

　エイシスは、Visa／Mastercardに加えAmerican Expressの取り扱いも一時停止すると発表した。これにより、DLsiteで利用できるクレジットカードはJCBのみとなる。