GMOインターネットグループは4月9日、従業員(正社員、派遣社員、アルバイト)を対象に実施した生成AI活用調査の結果を発表した。生成AIの活用により663人月に相当する約10万6000時間/月の業務時間を創出したとしており、同社で活用している上位10ツールを紹介している。
調査では、従業員(派遣パートナーやアルバイトなどのシフト勤務者を含む)の73.2%が生成AIを「業務に活用している」と回答した結果を基に、創出した業務時間などを算出した。シフト勤務者を除くと、78.7%の従業員が生成AIを活用しているという。
生成AIを業務活用していると答えた従業員のうち57.7%が「ChatGPT Plus」や「GitHub Copilot」などの有料ツールを活用しており、98.9%が有料ツールの継続利用を希望しているという。
同社で活用している主な有料ツールは以下の通り(自由記述の出現が多い順に記載)。
AIを活用している従業員からは「論文等の要約でChatGPTを活用し、1月当たり4時間程度のリサーチ時間を削減できた(エンジニア)」「複数のデータベースを統合、変換するExcelマクロのコード生成をAIで作成し、1日30分から1時間の工数削減につながった(営業)」などの声があったという。
同社によると、創出した業務時間は前回2023年11月の調査時点と比べて1万時間、63人月の増加となった。生成AIの活用においては、グループ各社で利用規定を策定・順守した上で、非開示情報や個人情報の入力、著作権侵害などに配慮したうえで業務利用しているという。
同社の生成AIの活用促進に向けた「AI(愛)しあおうぜ!プロジェクト」プロジェクトリーダー李 奨培(り じゃんべ)氏は「高度なAI活用が非エンジニアでも行えるように、ツールなどの環境整備とリスキリングの教育プログラムを実施している」とコメントしている。
調査は3月11日から15日にかけ、GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、派遣社員、アルバイト)を対象に実施した。有効回答は5235人だった。
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