ソニーPCL(東京都港区)は4月15日、バーチャルプロダクションのレンタルサービスを5月より提供すると発表した。撮影のためのディスプレイやシステムなどに加え、専門スタッフの制作サービスも提供する。
バーチャルプロダクションとは、大型LEDディスプレイ、カメラトラッキングとリアルタイムエンジンを組み合わせた撮影手法のひとつ。主に3DCGで作成した背景(バーチャル背景)を大型LEDディスプレイに表示し、その手前に人物やオブジェクトを配置して撮影することで、ディスプレイに映っている場所で実際に撮影したかのような映像を制作することができる。
レンタルサービスは、ソニー製のLEDスクリーン「Crystal LED VERONA」(8K x 4Kサイズ)をはじめ、カメラトラッキングシステム「Mo-Sys StarTracker」などの関連システムを利用できる。
オプションとして、360度映像が撮影可能な「カメラカー」や、ソニー製デジタルシネマカメラ「VENICE」シリーズ、「Virtual Production Tool Set」、カメラレンズ、ソニーPCLオリジナルインテリジェントメディアサーバ「ZOET 4」などの機材の他、スペシャリストが背景制作から本編撮影まで一貫した制作技術を提供するサービスなど、要望に応じた最適なシステムとサービスが利用できるという。
なお、利用期間については、撮影内容に合わせて短期間からの対応が可能だという。
同社はレンタルサービスにより、国内においてバーチャルプロダクション撮影をフレキシブルに行える環境を提供し、クリエイターがコンテンツ制作にバーチャルプロダクション技術を取り入れやすい環境の醸成を図るとしている。
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