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「Evernote」は終わるどころかAI機能が追加され進歩している件(3/3 ページ)

» 2024年04月30日 11時07分 公開
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 例えばXは、文字数、絵文字、ハッシュタグを付けてくれます。メールはメールのタイトル、書き出し、メールの締めも含めて作成してくれます。

Xの文章作成
メールの作成

 もちろん、実際に使う際には、これを修正する必要はありますが、修正する元となる文章を生成してくれるだけでも、これは仕事の負荷を軽減してくれます。そして、いちいち別途AIの画面を開かなくていいというのも、地味にうれしいところです。

 また、こういったAI機能の強化を考えると、より今のEvernote向きのユーザーというのが見えてきます。

  • すでにEvernoteに作成された文書を数多く持っている
  • 社内などの組織に資料があり、そこからのアウトプットが頻繁にある
  • 企業のSNS担当やサポートとして、外部向けに内部の文書を変換することが多い

 また、現在の生成AIの発展の方向を考えれば、進化はマルチモーダルの方向に向かっていますので、メモサービスとしてマルチモーダルであるEvernoteが生成AIを取り込んでいるのは、実に真っ当な進化の方向だと考えることもできます。

 最後に繰り返しになりますが、今のEvernoteは以前のEvernoteとは違う会社です。しかし、一時期のゴタゴタ期を抜け出して、次の進化に向かっているところです。日本法人解散というニュースだけで判断するのではなく、実際にEvernoteを使ってみて、これからの進化を見ていくのもいいのではないでしょうか。少なくとも、私は自分の過去のEvernoteに貯めこんだデータがAIによる進化で今後どうなっていくのか楽しみにしています。

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