パナソニックは6月5日、エアコンの試運転など、久しぶりに稼働したときに吹き出す嫌な臭い“もわっと臭”に関するアンケート調査の結果を発表した。長時間の「つけっぱなし運転」が原因になるおそれがあると指摘している。
エアコンを所有している20〜60代の男女555人を対象にオンラインでアンケート調査を行った。今年すでに冷房運転をした人のうち、もわっと臭を感じた人は49.5%と半数近くに及んだ。過去に経験のある人は70.5%だった。
もわっと臭の原因は「エアコン内に溜まったホコリやゴミ、カビなど」。これらが一気に吹き出すこともあるため、パナソニックは「久しぶりに運転をする場合は、窓を開けて換気しながら10分ほど動かす」ことを勧めている。
パナソニックは、エアコンを長時間切らない、つけっぱなし運転が、もわっと臭につながるおそれがあると指摘する。理由は、長時間の運転でエアコン内部がホコリや湿気でカビが生えやすい環境になること。そして連続運転により、エアコンが搭載している「内部クリーン」(運転停止後に自動的に始まるお掃除機能)が動く機会が減ってしまうためだ。
しかし、アンケートの「24時間以上つけっぱなしにした際にエアコン内部への影響」を聞いた設問に「カビが生えやすくなる」と答えた人は29.5%にとどまった。30.6%はカビが生えにくくなると誤解し、39.9%は「わからない」と回答した。
パナソニックによると「最近では、『つけっぱなし運転の方が電気代がおトク』と聞いて、積極的につけっぱなし運転を行う人も増えている」という。アンケートでも、夏の間にエアコンを24時間以上つけっぱなしにしたことがある人は47.4%に達した。
もわっと臭を防ぐため、同社は「1日に1回は運転を停止し、内部クリーン運転を活用してほしい」と呼び掛けている。なお、内部クリーンのような機能がないエアコンの場合は、普段から運転後に3時間ほど送風運転を行い、エアコン内部の乾燥させることを勧めている。送風運転なら電気代は1時間で約0.5円ほどだという。
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