ダイキン工業は8月8日、マンションの一室を使って熱帯夜のエアコン利用について検証した結果を発表した。就寝後の午前2時にエアコンが切れた場合、朝7時には室内の暑さ指数(WBGT値)が「警戒」レベルまで上がった。
検証は7月28日に横浜市にある鉄筋コンクリート造りのマンション(築17年)で実施した。当日は日中の最高気温が34.4℃で、夜は26.5℃までしか下がらない熱帯夜だった。
エアコン設定は28℃で、3時間後に切れるタイマーを設定して午後11時に就寝した。するとエアコンがオフになった午前2時から時間の経過とともに暑さ指数は上昇。朝7時には気温30℃弱、WBGT値は25に達した。これは熱中症「警戒」レベルに相当する。
一方、エアコンを「つけっぱなし」にすると朝まで室温は27℃前後で推移し、WBGT値もほぼ23以下だった。
ダイキンはこれらの検証結果から「熱帯夜の睡眠時にはエアコンを切らずにつけっぱなしで使うことを推奨する」としている。
WBGT値は気温や湿度、輻射熱(屋外)などの要素を総合的に考慮した暑さの指標で、その値から熱中症の危険度が分かる。25未満は「注意」、25〜28は「警戒」、28〜31で「厳重警戒」、それ以上は「危険」となっている(編集部注:WBGT値の単位は℃ですが、誤解を招きやすいため記事中では省きました)。
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