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続く猛暑、電気代を安く抑えたい…… エアコンと冷蔵庫の節電術、パナソニックが公開(1/2 ページ)

» 2023年07月07日 17時36分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 7月に入って早1週間、暑い日々が続いている。気象庁の天気予報では、7〜14日にかけて東京都の最高気温は30〜35度となっており、しばらく猛暑が続くようだ。そんな暑い夏に向け、パナソニックは冷蔵庫とエアコンの節電を勧めている。

 パナソニックが3月に行った調査では「2022年よりも節約への関心が高くなった」と答えた人の数が84%に及んだという。同社は「節電術のもと、エアコンを上手に使うと年間1万円以上の節約ができる」と説明。夏に向けて特に使用頻度が増えるエアコンと冷蔵庫の節電術を紹介した。

パナソニック、冷蔵庫とエアコンの節電術を紹介

エアコンのフィルター掃除で年間8000円以上の節電

 1つ目に上げたのは、エアコンのフィルター掃除だ。室内機のフィルターにほこりがたまると目詰まりし、空気を取り入れる量が減るため、必要な空気を集める際に余計なエネルギーを消費してしまう。

 パナソニックは、1年間掃除をしていないエアコンと、掃除をしたエアコンの電気代を比較する実験を実施。結果、最大で約25%も電気料金に差が開いたという。同社製品で試算したところ、フィルターをキレイな状態に保つことで年間約8000円以上の電気代を節電できることが分かったとしている。検証には、パナソニックのエアコン「CS-J403D2」を使い、電気代単価は31円/kWhで計算した。

エアコンの風量と温度はなるべく上げる

 夏の冷房では設定温度を1度高くすると、消費電力を約10%削減できるという。エアコンの風量についても風量を上げるほど、設定温度に至るまでの時間が早くなる。そのため風量については、設定温度に到達するまでは風量を上げる仕様である「自動モード」の利用を推奨している。

 パナソニックの試算では、冷房を1度上げて風量も上げると、年間約1400円以上の節約が可能という。検証には、パナソニックのエアコン「CS-J403D2」を使い、電気代単価は31円/kWhで計算した。

35度以上ならつけっぱなしが吉

 30分ほど家を空けるとき、エアコンはつけっぱなしの方が節約につながるか。住宅環境によっても変わるが、外気温35度以上の場合は室温が上昇しやすいため、つけっぱなしの方が節約につながるケースが多いという。逆に外気温30度ほどであれば、室温はそこまで上がらないため、小まめに消した方が電気代を節約できる。

室外機も小まめに掃除、周りには何も置かない

 室外機の周辺にモノを置いたり、ほこりや落ち葉などのごみがあったりすると、エアコンの冷房効率が大きく低下する場合や、熱交換の効率が落ちて消費電力が上がる場合がある。そのため、室外機の周りにはモノは置かず、小まめな掃除を推奨している。特に、強風の日や台風の後などは気にするよう呼び掛けている。

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