ここからは冷蔵庫の節電術を紹介する。環境省の調査で、11年に販売された冷蔵庫と21年の冷蔵庫の年間消費電力を推定したところ、21年の冷蔵庫の方が約39〜46%の消費電力を削減できることが分かったという。そのため、5〜10年以上同じ冷蔵庫を使っている場合、買い換えることで消費電力を節電できる場合がある。
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、冷気の流れが悪くなり、消費電力が増加する。経済産業省が冷蔵庫に食品に詰め込んだ場合と半分の場合の消費電力を比較したところ、半分にした方が年間1360円の節電につながったと発表している。一方、冷凍室ならば食材を詰め込んだ方が省エネにつながる。
冷蔵庫の上にモノを置くのも消費電力を増加する原因になる。冷蔵庫の上部は放熱スペースとなっている場合があり、モノを置くとその妨げとなる。冷蔵庫を冷やすために余計なエネルギーを使ってしまい、より多くの電力を消費する。
熱い食品を冷蔵庫に入れると、庫内温度が上昇し、余分な冷却運転が必要になる。そのため熱いものは冷ましてから入れると節電につながる。また、ドアを開けるだけでも庫内温度は上がるため、ドアの開閉に最小限にし、開けている時間もできるだけ少なくすると、消費電力を抑えられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR