再び増える「市場連動型」電力プラン 取引価格は大きく下落もリスク説明は十分か?(1/3 ページ)
一般家庭向けの「市場連動型」電力プランの発表や受付再開が相次いでいる。直近の6月だけでも「ワタミエナジー」「しろくま電力(ぱわー)」が新規参入し、「マネーフォワード でんき」(シン・エナジーが提供)が新規受付を再開。「ソフトバンクでんき」は6月1日使用分から複数のエリアで市場連動型に移行した。
市場連動型プランは、2016年の電力自由化によって登場した料金プランの1つで、卸電力市場「JEPX」の市場価格に連動して従量料金が決まる。それが増えている理由の1つは、JEPXの取引価格が年明けから大きく値下がりしていることだろう。
大手電力会社の規制料金値上げをよそに、JEPXの取引価格は1月に平均20円/kWhを切り、3月には10円/kWh前後まで下落。4月以降はエリアによって差もあるが、5~9円台/kWhで推移している。30分ごとに価格が決まるJEPXで「0.01円/kWh」という最低水準の数字が出る時間帯もみられた。
春の気候は過ごしやすく全国的にエアコンを使う機会が減るため電力需要は減る傾向にある。また「節電意識」の浸透で需要が減った可能性もあるかもしれない。
いずれにしてもJEPXが値下がりしている現在は、ユーザーが市場連動型プランのメリットを享受しやすく、小売事業者は「これだけ安くなる」と訴求しやすい状況といえる。電気代値上げのニュースが世間を騒がせているならなおさらだ。
ただし、市場連動型プランは電力供給がひっ迫した場合に電気代が跳ね上がるリスクは残る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出
-
2
Aterm設定画面、「PHP使ってないのに.php」なぜ? NECに聞いた
-
3
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
4
ロゴ画像用の公開領域に顧客ファイルも保存 GMO系シングルサインオン、4.5万人分漏えい
-
5
Apple、第4四半期として過去最高の増収増益 ターナスCEO初の決算「Siri AIはずっと望んでいたSiri」
-
6
Marvell、光通信技術のLumentumを約18兆円で買収 AIデータセンターの高速化に対応
-
7
渦中のGMO記者会見、責任の所在はどこに? 熊谷代表が語った“グループ内の力関係”
-
8
GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪 SNS投稿巡り「配慮が欠けていた」
-
9
アットコスメ、会員約300万人分の情報漏えい 不正アクセスで
-
10
Anthropic、IPO申請書を修正 7~9月売上高は約170億ドル、インフラ契約額は約8954億ドル
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR