ARグラスなどを手掛ける中国XREALは6月19日、スマートフォンのようなARコンピューティングデバイス「XREAL Beam Pro」を発表した。SIMカードスロットを備えていないデバイスで、2眼カメラによる3D空間撮影も可能。6月19日から予約販売を開始し、8月6日に随時発送予定。
XREAL Beam Proは、Android 14ベースのnebulaOSを搭載。SoCに、米Qualcommの「Snapdragon Spatial Companion Processor」(空間コンパニオンオクタコアCPU)、6GB/8GBメモリ、128GB/256GBストレージ、4300mAhバッテリー、6.5インチディスプレイを内蔵する。
背面には5000万画素のデュアルカメラを搭載し、空間ビデオの撮影が可能。60fps/30fpsで撮影でき、手振れ補正にも対応。XREALのARグラスシリーズで視聴でき、没入感のある3Dコンテンツインタラクションが可能である。
NebulaOSは、アプリを3Dで操作できるユーザーインターフェースインタラクションをサポートし、マルチタスク管理や一般的なAndroidアプリのダウンロード・インストールが可能。コントローラー、マウス、キーボードの接続にも対応する。一時的にモバイルバッテリーとしても使用できるという。
スマートフォンの見た目をしているが、モバイル通信機能は内蔵していない(eSIMやSIMカードスロットは非搭載)。本体には、microSDスロットの他、2つのUSB TypeCポートを内蔵しており、USB Type-Cで給電・充電(最大27W)しながらもう片方のポートでXreal Airと接続することができる。サイズは162.84 × 75.55 × 10mm、重量は約208g。
価格は、6GBメモリ/128GBモデルが3万2980円、8GB/256GBモデルが3万9980円。予約購入で10%オフになる他、すでにXREAL Airシリーズを購入しているユーザー向けにBeam Proが5%オフなどのキャンペーンを実施する。
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